久留米城跡

元和7年（1621年）頃から廃藩置県まで、約250年間にわたり、久留米藩を治めた有馬氏の居城跡。筑後川沿いの小高い山に築かれた平山城で、毛利氏、田中氏と城主が代わったが、有馬氏の代で大規模な改修が行われ、南方に伸びる連郭式の城となった。明治時代に廃城となり、全ての建物が破却された。現在は、本丸の石垣と内濠が遺構として残っており、昭和58年（1983年）3月に県の史跡に指定された。城跡には、有馬豊氏などを祭神として祀る「篠山神社」が鎮座しているほか、有馬家ゆかりの歴史資料や、美術工芸品などを中心に展示を行う「有馬記念館」がある。春には、ソメイヨシノや枝垂桜、御衣黄桜などが咲き、敷地内に彩りを添える。

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