国史跡小笠原氏城跡
平地に造られた井川城跡と山に造られた林城跡(大城・小城)で構成される、小笠原氏の大規模な城跡。井川城は、14世紀中頃に信濃守護に任じられた小笠原貞宗が築いた本拠地で、発掘調査の結果、堀と土塁で囲まれた南北130m、東西70mの長方形の居館であったと判明した。15世紀中頃、同族間の争いが起こり、拠点は東の山間に移され、林城が築かれた。大城は、尾根上に連続する平場群、堀切、土塁が特徴で、全長約1kmにわたる。主郭は標高844mの山頂にあり、周囲を土塁に囲まれ、わずかに石積が残る。小城は、主郭をとりまく石積が良く残り、大城にはない畝状竪堀が見られる。大城と小城の間の大嵩崎(おおつき)集落では、中世の礎石建物跡が発見されたため、小笠原氏の拠点の1つと考えられる。大城の登り口までは、松本市教育文化センターから徒歩10分。近隣には針塚古墳、旧山辺学校校舎、兎川寺、須々岐水神社などがある。
住所 | 長野県松本市井川城1-4553ほか(井川城跡)、里山辺5348ほか(林城跡) |
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お問い合わせ | 松本市教育部文化財課 0263-34-3292 |
関連ホームページ | https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/134/3749.html |
アクセス | 井川城跡まで/篠ノ井線「松本駅」から徒歩20分、林城跡まで/篠ノ井線「松本駅」からバス「里山辺出張所前」~徒歩10分 |
※掲載情報は2020年7月15日現在のものです。内容が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
林城跡遠景(左:林大城跡、右:林小城跡、中央:谷部が大嵩崎集落) 提供:松本市教育委員会
林城跡(小城主郭の石積) 提供:松本市教育委員会
井川城跡(伝櫓台跡) 提供:松本市教育委員会
周辺地図
周辺情報
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