荏原城跡

松山市恵原町に位置する、東西130m、南北120mの平地に築かれた中世城館跡。河野氏の家臣平岡氏の居城で、平岡城ともいわれた。天正13年（1585年）、平岡通倚が城主の時、豊臣秀吉の四国征伐により落城。その後、慶長5年（1600年）、平岡善兵衛が河野氏再興をはかって失敗し、城はそのまま廃墟となった。現在は、城館跡の周囲に巡る土塁や堀、城外と連絡を取っていたとされる南側の土橋などの遺構があり、往時の形状を良好に残している。土塁の上にあった建物は不明だが、西南の隅に石積みがあり、四隅に櫓があったと推察される。昭和25年（1950年）10月に県の史跡に指定された。

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